お肉の選び方


豚肉じゃなければいいのか、というと、そうではありません。

イスラムの教義に則った屠畜(とちく)方法で処理されたお肉はハラール(許されるもの)、そうではないものはハラーム(許されないもの)と、されています。

このため、ハラール認証マークがついているお肉を必ず使いましょう。

 

ハラール認証のある鶏肉と牛肉は、日本ではインターネットやムスリム向け食料品店などで手に入ります。

また最近では、ブラジルなど南米から輸入された冷凍肉にハラール認証マークがついたものがあるそうで、業務用スーパー等でも手に入るケースがあるそうです。

また日本ではあまり馴染みがありませんが、羊の肉を好んで食べる国の方もいます。

 

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モモ肉は右下、ひき肉は上部にハラール認証マークがある

 

 

要注意!加工食品に潜む動物性成分もNG

 

精肉だけに気を付ければいいわけではありません。

加工食品に含まれる「チキンエキス」や「動物性油脂」など、動物性成分についても、ハラール屠殺された動物のものでなければ食べることは出来ません。

そしてイスラム教の国ではない日本では、基本的に動物性成分の入った加工食品は、ハラール認証が取られているものでない限り、全て食べられないと思った方がいいでしょう。

動物性エキスは、カレー粉、シチューのルー、ブイヨン、ホワイトソースから、中華系の調味料にまで幅広く使われています。

 

例として、この食品表示ラベルを見てみましょう。

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砂糖 : 牛骨粉が精製段階で使われている可能性あり

食用油脂 : 動物性か植物性か記載がない

しょうゆ : このしょうゆの保存料としてアルコールが使われている可能性あり

ビーフエキス : ハラール屠殺されていない牛のエキス

チキンエキス : ハラール屠殺されていない鶏のエキス

香辛料、調味料(アミノ酸等)、酸味料 : 原材料に何が入っているのか不明

 

以上の理由によって、この製品は避けるべきものと判断されます。

 

 

一方で、自然食品を扱うお店などでは、「動物性由来原料不使用」「植物性由来原料100%」と記載されている商品も、最近多く見かけます。

こうした製品は、アルコール成分が入っていないものであれば、使用することが出来ます

ムスリム対応だけでなくベジタリアン対応もクリアできますし、何より動物性に比べてヘルシーです。

おまけに食器や鍋を洗う時、ギドギドの脂に悩まされることがありません!

ぜひご自身の健康のためにも、取り入れてみてください。

 

おすすめの植物性由来食品(ハラール認証なし)

アリサン ベジタブル・スープブイヨン(88g/11g×8個)
原材料:
海塩、パーム油、酵母エキス、コーンスターチ(遺伝子組み換えでない)、野菜(玉葱、セロリ、人参、リーキ)、ハーブ(パセリ)、スパイス(ナツメグ、ターメリック)、ガーリック
(2015年11月時点)

 

 

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