ハラール性を追い求め
私はイスラム教徒ではないので、ハラールの本当のところは分からない、かもしれない。
では、イスラム教徒はハラールを完璧に理解しているのだろうか?
「ハラールの勉強会をやるので、参加してくれないか?」
これはインドネシアの古都ジョグジャカルタにある国立ガジャマダ大学の男子学生から出た言葉である。
11月初旬に訪れた私は、日本でのハラールブームについて講演をした。
単位認定されない特別講演であるにも関わらず、約70名のイスラム教徒(ムスリム)の学生が参加してくれた。
食品科学を専攻する4年生が主体であった。
ハラールについては彼らの方が詳しいだろうと考え、講演の前半半分は特定保健用食品(トクホ)の話しをした。
後半、日本のハラールブームの話しをした後、アンケート用紙を配布し、
「日本へ旅行するなら、必要なハラール性」について回答いただいた。
回答が終わると90分の授業時間は終了。
記入を終えた学生は三々五々教室から出て行った。
ところが、10名ほどの学生が何やら私に話したいらしくタイミングをうかがっていた。
(日本人的感覚だなぁ~)
近づいてきた数名の学生のうちの1人が、先の言葉を私に投げかけたのである。
「もっとハラールの話しが聞きたかった」
「ハラールについてもっと議論したかった」
ハラールとは何なんだろう
恐らく、それを突き詰めていくことが宗教心なんだろうな、と考えさせられた瞬間であった。
もっともっと勉強しないといけないなぁ
考えさせられました。
詳細は Flight to Indonesia を御覧ください
(文教大学健康栄養学部 教授 笠岡)